医学生)薬理学の教科書の選び方
薬理学の教科書には最近改訂されたものと古い物が混在しています。
新しい教科書であるに越したことはないですが、薬理学で最初に勉強するのは基本的な薬の作用機序と一般名であり、古い教科書でも問題が少なかったりしています。(あまりに古いものを例外として。)
新しさにはこだわりすぎる必要もありませんが、最新版が5年以内になっているものを選ぶのが無難です。
機序をしっかり勉強するには時間がかかり、薬の数も無数にあるため、自分がどのくらい勉強したいか、試験ではどのレベルまで聞かれるかを考慮して教科書を選ぶのが良いしょう。
導入向き教科書
薬理学は量が膨大な分野です。
まずは全体像を把握することが必須の科目であるといえるでしょう。
導入向きは買わなくても良いので、読むことが重要です。
これらの薄めの本で全体像を把握すると暗記もスムーズに!
一番やさしい薬理学
はじめの一歩のイラスト薬理学
休み時間の薬理学
休み時間シリーズは基礎医学の内容を簡単に勉強できるのでオススメの1冊。
イラストで学ぶ薬理学
集中講義薬理学
集中講義シリーズは導入向きの教科書の中でも詳しめの1冊です。
医学生向き教科書
薬がみえるシリーズ
薬がみえるシリーズは病気がみえるシリーズの薬理学バージョンです。
図表の雰囲気はよく似ています。
テストに出やすい項目もイラストでまとまっているのが魅力です。
薬の知識だけでなく、メジャーな疾患については病気がみえるのような解説ページがあるのも臨床医学を勉強していない学生には嬉しい点です。
弱点としては分量が多すぎる点と要点がはっきり示されていない点です。
実は、この本の内容について1度問い合わせたことがあるのですが、その回答は「NEW薬理学やリッピンコットにはこう書いてあるから本書籍でもそれを採用しています」とのこと。
他の教科書の内容をもとに作成しているようなので発刊年よりも中身の情報のアップデートは古い可能性があります。
基本的な作りは病気がみえると同じなので、このシリーズが好きな人にはオススメの1冊です。
NEW 薬理学
ハーバード大学講義テキスト 臨床薬理学
イラストレイテッド薬理学(リッピンコット)
標準薬理学
FLASH 薬理学
Amazonのページなどをみてもらえばわかるが、この本のサブタイトルは
「詳しすぎず、易しすぎない、最初に買うならこの1冊」
となっています。
確かに、そのとおり。
図表のバランス、分量もちょうどいい。
項目の最初にポイントが記されている点もとてもいい。
章の最後に問題がついているところも親切です。
出版も新しく、医学生が今購入するならこの1冊がオススメかと思います。
詳しい教科書
カッツング薬理学
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