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【発生学の教科書】ラングマン人体発生学のレビュー・感想・評価の比較

特徴

ライバル本の項で紹介する「ムーア発生学」と並び、発生を学ぼうと思った時にまず名前を聞くことになる1冊です。

分かりやすい図と、各章はじめの「要約」が特徴的で、多くの学校で指定教科書になっているようです。更に日本語版では、発生のアニメーションを含むCDが付いていて、具体的なイメージを掴むことができます。

管理人の個人的な感想ですが、発生学は隅から隅まで全て1回で理解するのではなく、大まかな流れを把握し、解剖学や内科・小児科・腎泌尿器科など、出てくるたびに必要に応じて再度学習するという科目なのではないかと思います。そういう意味でも、文量・読みやすさ共にとっつきやすく、見返す気にもなる作りになっているのではないかと思います。

 

書籍情報

医学部・歯学部などの人体発生学の定番テキストとして、圧倒的な支持を獲得し続けてきたロングセラー、6年ぶりの改訂。受精から胎児までを段階的に記述した総論と、各臓器の発生を提示した各論の2部構成で、人体発生の基本を体系的に学習できる。図・写真は大幅に追加され、本文もアップデート。発生学に繋がる「臨床関連事項」は必要に応じて提示され、臨床に関わりの深い分子遺伝学、分子生物学的知見に関しても解説。(各主要器官の発生の過程を解説したアニメーション動画[Simbryo]は、原著出版社HPにて英語版を視聴可能。)

出版元のサイトより

ざっくり5段階評価

最初は管理人による評価です。レビューが増えればそれを反映していきます。

詳しさ    ☆☆☆☆
わかりやすさ ☆☆☆☆☆
図の多さ   ☆☆☆☆
工夫     ☆☆☆☆☆

総合評価   ☆☆☆☆☆

 

長所

  • ちょうど良い大きさ、文量にまとまっていて読みやすい。
  • 総論が強み(逆にムーアは各論が強み)。
  • 要点が整理されているため、初めて学ぶ時に流れを掴みやすい。
  • 図の量、質が適切でとても分かりやすい。
  • 臨床との繋がりも表現(「臨床関連事項」)されていて、発生だけを独立して学ぶ苦痛を和らげてくれるよりも楽しい。
  • CDがついていて、発生のアニメーションを見ることができる。
  • 改訂がそこそこ行われる。

 

短所

  • 発生生物学についての記述が少ない(いらないとも言えるが)。
  • 文章と図が離れている部分がある。

 

読んだ人の感想

ライバル本

ムーア人体発生学

こちらは量が図・文章ともに多く、かなり分厚くなっています。強みは各論。
値段が高い、日本語の翻訳がところどころ間違っていて不自然なのが気になる、という欠点があります。

どちらかといえばムーアは辞書的使用、ラングマンは通読向きだと思います。

 

ラーセン人体発生学

こちらは読んでいません。レビューをお待ちしています。

 

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