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【医師国家試験の取扱説明書】レビュー:テクニック本というより王道勉強本でした。

国家試験対策

正直言って、「医師国家試験の取扱説明書」という本が出たと聞いたときは、

管理人
管理人

センター試験のときによく見たテクニック本の国試版ね…..

というちょっと冷めた印象でした。

▼こういうやつです。

 

 

と こ ろ が 、

著者を見てみると、民谷健太郎とあります。

???????

 

管理人
管理人

medu4の2年前の解剖生理学を担当してくださっていた民谷先生かな?

 

と思って調べてみるとそのとおりでした。

解剖生理の講座を管理人も受講していたのですが、とても理解しやすく切り口が面白かったので印象に強く残っていました。

 

管理人
管理人

あの民谷先生の本なら興味がある!!!!

 

ということで本屋へ向かいました。

(正直、まだ怪しいテクニック本なのでは?という印象は拭いきれていませんでした。)

 

ちなみに民谷先生の読み方は(タミヤ)と読むそうですよ!!

 

いつもは安く買えるAmazonで買う管理人ですが、久しぶりに本屋で一度見てみると印象が180度変わりました。

 

まず、分厚い!!!

 

医師国家試験の取扱説明書

大抵のこういう本って薄いじゃないですか?

手にとって驚いたのはこのボリューム。

300ページ以上あります。

 

文字も思ったよりぎっしり。

 

中身をパラパラ見て、割とすぐに購入を決定しました。

(怪しい本だと思っていたくせに。)

 

前置きが長くなりましたが、どんな本なのか、なぜオススメできるのか紹介してきます。

サイズ比較のためのフラジャイル。

Amazon APIのアクセスキーもしくはシークレットキーもしくはトラッキングIDが設定されていません。「Cocoon設定」の「API」タブから入力してください。

著者の民谷先生とは?

管理人が民谷先生のことを知ったのは数年前のmedu4の解剖生理学講座や救急の講座を受講したときです。

切り口が今までに聞いたことの無い感じですっと頭に入り、とても印象に残っていました。

 

▼この覚え方も民谷先生の授業で教えてもらいました。


普段は救急医をされている先生なのだそうです。

担当されていた頃のmedu4の救急の授業では、臨床的な話が豊富で面白い授業でした。

 

medu4の穂澄先生のチャンネルで動画にも出演されていますね。

 

▼民谷先生のTwitterもあります。(最近はこの本についてのツイートが多めです笑)

こちら

 

中身が立ち読みできたので引用して紹介

出版元の羊土社のwebページにて一部のページが画像にて公開されていたので、ここに引用して紹介させて頂きます。

(引用問題がある場合にはご連絡ください。すぐに削除致します。)

 

https://www.yodosha.co.jp/yodobook/book/9784758118385/より引用

画質が荒いのは、おそらくサンプル画像だからでしょう。

本の印刷はすごくきれいですよ!

 

管理人がこの本を購入したきっかけも偶然このサンプル画像のページでした。

主訴が大事」という話はいろんなところで聞くものの、なぜ主訴が大事かという理由はいまいち理解出来ずにいました。

 

「もっとキーワード的な部分の方が重要なのでは?」

と思っていたころもありました。

 

サンプルページにも書いてありますが、「主訴のような問題文の前半の所見は感度が高い」との記述を読み、自分の中でスッキリ感を味わうことが出来ました。

 

感度が高いということは、除外診断に有用ということです。

主訴が大事という国家試験で有名な格言と、勉強した感度・特異度という知識が結びつき出来ました。

 

この本の特徴として、格言的なセリフ(↓こんなの)


にしっかり理由が書かれていることがあると感じます。

 

それっぽい格言はいろいろと聞きますが、そのひとつひとつにしっかりと説明があることは少ないと感じます。

 

その意味でこの本の内容は怪しい本では無いと確信でき、管理人は購入に踏み切りました。

 

 

さて次は目次を引用させてもらいました。

サッと流してもらえれば、なんとなくどんな感じの本か分かってもらえると思います。

第1章 医師国家試験の取扱原則

Introduction

1 医師国家試験の過去問を大切に取り扱う

2 診断ツールを自在に操る

3 臨床実地問題の本文は前から後ろへ順に読む

4 本文→画像→設問→||大きな壁||→選択肢の順を厳守する

5 文字は全てに目を通す

6 迷ったら主訴と設問に着眼する

7 精度と速度のバランスを調整して演習する

第2章 資格試験の観点からの医師国家試験

Introduction

§1 一般問題

8 出題者の意図を汲む

9 選択肢のつくり方を意識する

10 正しい内容を述べた選択肢から要点を抽出する

11 誤った内容を述べた選択肢では誤りの箇所を正す

§2 臨床実地問題

12 taxonomyの理論で出題パターンを認識する

13 症例情報の後半には特異度の高い所見が来やすい

14 主訴に立ち返る

15 設問文を正確に捉える

16 画像所見は言語化する

§3 必修問題

17 見直しで迷ったときには最初の答えを優先させる

18 禁忌問題は治療・緊急性・倫理的配慮で察知する

19 local_factorは排除する

20 モヤモヤ問題をいち早く察知して適切に対応する

§4 演習の工夫

21 過去問は直近3カ年分を徹底的に研究・演習する

22 30秒サマリーで反復の回数を増やす

23 速読では①診断、②根拠、③治療 を確認する

24 臨床実地問題の典型症例は本文ごと覚える

第3章 実臨床の観点からの医師国家試験

Introduction

§1 アセスメント

25 アセスメントとは情報に意味を与えること

26 背景知識が評価基準を決める

27 情報の取捨選択のセンスを身に付ける

28 解剖と病態を想像する

29 EBMを問題から汲み取る

30 陰性所見に注目する

§2 診断推論

31 診断のエントリーはパターン認識で捉える

32 snap diagnosis では以降の情報を確認目的に利用する

33 似たような疾患はグループ化して拾い上げる

34 症候論から鑑別疾患を挙げる

35 semantic qualifierで鑑別リストを単純化させる

36 緊急度はred flag signで伝える

37 二項対比で鑑別する

38 診断を下すには定義が必要となる

§3 decision making

39 優先度を考えてdecision making を組み立てる

40 知見のupdateを絶えず重ね続ける

41 治療効果判定の指標を設計する

§4 実臨床リアリティ

42 実臨床と資格試験との乖離を知る

43 closed questionで疾患特異的な情報を引き出す

44 時間感覚をイメージする

45 疫学的な頻度を意識する

46 置かれている状況を的確に把握する

47 臨床には正解がない

第4章 統合演習

付録

①本書のデザイン

②エラー集

③30秒サマリーの実例集

④各種文献の使い分けについて

⑤推薦図書

https://www.yodosha.co.jp/yodobook/book/9784758118385/より引用

 

結構ボリュームがありますよね。

ボリュームがある内容でも、書き方は読みやすく、コラムなんかも随所に挟まれていて、思ったよりサッと読むことができました。

 

それぞれの内容について医師国家試験の過去問を例に取り解説されています。

 

過去問の内容についても解説があるのですが、これが結構ふつうに勉強になります。

 

クエスチョンバンクの内容よりも深い考察が加えられていて、問題の出題意図や間違い選択肢の吟味などがとにかく深い!!

 

管理人
管理人

読んでいて、過去問の解説書出してほしいと思ったくらいです。

ざっくりとこんな本(管理人の印象)

ここまでバラバラと書いて来ましたが、少しまとめます。

 

この本は、テクニック本ではありません。

むしろ、

「医師国家試験の過去問の勉強を通して、医師になってからも役に立つ力をつける方法」

を紹介した本であると感じました。

過去問演習は質or量?

管理人はこの記事執筆時点で、6年生の秋です。

国家試験の勉強も残り100日という時期、これから演習を重ねていく上で正直、迷いがありました。

 

「量」を重視で回数を回すのか、

「質」を重視してじっくり取り組むのか、

 

両方重要なのはわかってるけど落とし所が見つからない…….

 

この疑問に対する一つの答えが書かれていたので、それだけでも買ってよかったなという感想です。

 

さらに国家試験の過去問の勉強を臨床のためのトレーニングに出来る勉強法も書かれていたので、残り100日の勉強に活かせる内容であると感じました。

モチベーションアップにも!

過去問演習をたっぷり行う必要があり、暗記が多くなってくるこの時期で管理人のモチベーションはかなり下がっていました。

「過去問演習なんて反射神経のトレーニングみたい」

「このキーワード暗記が将来役立つのか?」

という感じです。

 

この本を読んで、各章に登場する国試の問題を解いて民谷先生の解説を読むと

「過去問一つでここまで勉強できるのか」

と衝撃を受けました。

 

「大事なのはキーワードへの反射じゃないよ」

というメッセージを(勝手に)受け取り、将来に役立つ(はずの)国家試験の過去問演習へのモチベーションが上がりました。

もっと早く読みたかったよ

もっと言えば、もっと早くこの本が読みたかったという印象です。

できれば、過去問演習を始めた5年生のはじめの段階で読みたいものでした。

 

メルマガがあるのは知っていて読んでいましたが、本の形の方が圧倒的に読みやすい。

レイアウトの問題と、まとめて読めることが理由だと思いますが。

 

おすすめは5年生のはじめの購入です。

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こんな人にオススメ

この本をオススメするとしたら、

  • 国家試験の勉強をただのテスト勉強ではなく、将来に活きる勉強にしたい人
  • 国家試験の問題の作られかたを知りたい人
  • 国家試験の勉強でモチベーションを上げたい人
  • 正直、国試受ける人みんな

 

という感じです。

読むなら早い方がイイかもという内容です。

 

ちなみにお値段は3200円+税

医学系の教科書になれた方ならかなり安いと思うはず!

(一般的には高いのか安いのかは分かりませんが。)

 

アマゾンで買う人にはもっと安く買う方法もあったりします。筆者のもうひとつのサイトで紹介しているのでリンクを貼っておきます。

Amazonで安く本を買う方法

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ちなみに管理人のメインサイトはこちら

iPadを活用した勉強法について紹介しています。

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