医学生の消化器の勉強について
実習で消化器内科や消化器外科を回るとすぐに分かると思いますが、消化器というのは患者さんの数が非常に多い診療科です。
患者さんの数が多いだけでもなく、疾患の数もとても多いので勉強にあたっては、大変な科目です。定期試験の勉強には時間を確保して望むのがおすすめです。
教科書については後述するとして、勉強の方法についてです。
まず、筆者は消化器内科が非常に苦手科目です。
難しいのと感じる点は
- 疾患数が多い(範囲が広いのでしょうがない)
- 内視鏡画像が難しい(国試にも出る)
- 分類、クラス分けが多い
こんな印象です。対策をいくつか提案します。
疾患数の範囲をカバーする:早めに全体像を把握する
勉強の方法としては、まず全体像の把握を早く進めることが重要であると思います。
筆者の場合もそうであったのですが、ゆっくりと食道・胃と勉強を進めていくとドンドン新しい疾患名が出てきて嫌になってきます。
まずは浅く広くでいいので、どの臓器にどんな疾患があるのかを把握するのが重要です。
医学生の消化器の教科書の選び方
消化器内科の勉強の教科書は臓器ごとに細分化されているのか、医学生が学ぶ消化器の範囲全体を網羅したような教科書はかなり少ないです。
授業プリントも重要な戦力になる可能性も考えて、ファイリングをしっかりしておくのも良いかもしれません。
教科書としては文章系の教科書と図表の多い教科書の2つをもっていると勉強がしやすいと思います。
文章系の教科書としては、Navigateの消化器疾患というのがおすすめです。STEPはかなり古くなってしまっているので、使いにくい状態です。(教科書の詳細についてはこのページの下に書いてあります。)
内科学の成書系も消化器の内容はしっかり書いてあります。これを機に購入するのも良いかもしれません。
図表系の教科書としては病気がみえるがいい感じです。改定が入り、肝胆膵の分野もしっかりカバーしてくれています。

とりあえず最初のうちはNabigate消化器疾患と病気がみえるで勉強して物足りなくなれば、ハリソンや朝倉内科学で勉強するのがおすすめです。
【導入レベル】
イメカラ
【医学生レベルわかりやすさ重視】
Navigate消化器疾患文章系
文章系でおすすめの1冊です。全範囲を網羅しながら通読できるボリュームで、画像もそこそこあるとう充実ぶり。医師国家試験を意識して作成されており、国家試験で出題された症例・検査データ・図も乗っています。

管理人も図書館で見て思わず、買い足した1冊です。多すぎず、少なすぎず絶妙なバランスが取られている書籍だと感じました。
病気がみえる文章系
ビジュアルブック文章系
STEP
2006年の書籍であまり流通していないようです。amazonでも欠品でした。
iMedicine
【医学生レベル内容しっかり】
消化器学基礎と臨床
【医師国家試験対策】
レビューブック メジャー

yearnote

QB 医師国家試験
消化器については問題演習で覚えて行くというスタイルもスタイルもおすすめできます。
内科一般成書
この分野では詳しい医学書は分野ごとに細分化されすぎているので、広範囲の消化器の詳しい勉強をしたい場合には内科学の医学書を活用するのがオススメです。
ハリソン内科学

内科学書

朝倉内科学

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