生化学で学ぶ内容
生化学では、体内で起こる代謝の仕組みや順序を学びます。
人間は食べ物を食べて、そのエネルギーを取り出し活動しています。
このエネルギーを取り出す化学的な過程を勉強するわけです。
具体的には、
- グルコースの代謝(解糖系)
- アミノ酸代謝
- 脂肪酸代謝
などです。
特に上に上げた3つの代謝経路は消化器疾患・内分泌疾患の基本的な知識になるのでしっかり勉強しておきたいところです。
また、痛風の原因となる核酸代謝など疾患の勉強に直結する内容もあります。
医学生の生化学の教科書選び方

代謝の経路はややこしいものが多く、図解の多いテキストの方が印象に残りやすい分野です。教科書の購入の際には、図表との相性を考慮するのがおすすめです。
定期テストには出にくいかもしれませんが、ビタミン代謝や先天性代謝異常についてしっかり勉強しておくと、CBTや国試の際にも役立ちます。
生化学は初学者の場合全体像が把握しにくいので、できれば、簡単な教科書で全体像を把握した後、しっかりした教科書でポイントを抑えた勉強することがオススメです。特に定期試験対策では、過去問を研究してどこがよく出るかをしっかり把握してから、暗記していく必要があります。
導入向き教科書
好きになる生化学
まず基礎医学で大まかな知識を身につけるのにオススメな好きになるシリーズの生化学版です。
基礎医学はこのシリーズでざっくりした知識を身に着けてから詳しい教科書に進むのがオススメです。
特に生化学は細かな内容が多いので、木を見て森を見ずという状況になりやすい科目です。
このような教科書で大きな視点を事前に持っておくことで、細部に気を取られずに知識を整理できるようになります。
生化学ドリル
生化学の基本的なところをさらっとさらってくれるテキスト。このような教科書で全体を把握してから詳細な勉強に掛かると勉強効率が最も良い。
亀田講義ナマ中継生化学
先生が喋れる猫(大学生)に生化学を教えていくという会話形式のテキストです。
さっと気軽に読めて全体をなぞることができるのに便利でした。
医学生向き教科書
集中講義生化学
集中講義シリーズの生化学の教科書。このシリーズはカラーの図が豊富で、とても見やすいです。
文章も分かりやすく、薄いわりに内容も意外に詳しいのでオススメ。
リッピンコット イラストレイテッド生化学
全体像を把握し易い図が豊富で文章を読んでから、代謝マップを見直すとかなり理解が深まる。
生化学の本命教科書です。
詳しい教科書
イラストレイテッド ハーパー生化学
最近改訂された詳しい生化学の教科書。生化学が大好きなら面白い1冊です。
ヴォート生化学
1300ページの2冊組という恐ろしい分量の教科書。医学生ではここまで勉強することは難しいと思う。辞書的に調べ物をするさいには役に立つかもしれない。
[まとめページ用]
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